- 3Dレンダリングとは?
- レンダリングをするとどのような表現ができるのか?
- 3Dレンダリングにおすすめソフトウェアは?
この記事では、上記のような疑問に応える形で、3Dレンダリングについてその概要から実際のレンダリングの事例、レンダリング向きのソフトウェアの紹介までをしていきます。
3Dレンダリングとは?
3Dレンダリングとは、3Dモデルの表面の質感や模様、光源、影の反射などを計算して、よりリアルなモデルを作り上げるプロセスのことです。
- 色味
- 質感(マテリアル)
- 模様(テクスチャ)
- 光源(ライティング)
- 陰影(シェーディング) etc…
上記のような項目を調整することでよりリアルな質感のCGを製作することができます。
以下はレンダリング処理を施した3DCGの例です。
どれもレンダリング処理を施すことによって非常にリアルな質感が再現できていることが分かると思います。
レンダリング技術が活用されている分野
レンダリング技術は、アニメーションやゲーム、映画、自動車、広告などの分野でよく使われています。
アニメーション・映画
代表的な作品だとディズニーやピクサーのCG作品が挙げられます。みなさんも一度は見たことがあると思いますが、このような映像作品には必ずと言っていいほどレンダリング技術が使われています。
ゲーム
最もレンダリング技術が使われている分野で、ゲームに登場するキャラクターや背景など様々なところでレンダリング技術が使われています。
自動車などの製造業
自動車などのものづくりの現場では、主にコンセプト段階のデザインの確認にレンダリング技術が使われること多いです。
広告業界
アニメーションや映画と同様に、TVCMや雑誌広告などCGが使われる場面においてレンダリングの技術が使われています。
3Dレンダリングが得意なソフトウェア
AUTODESK株式会社
MAYA
¥36,300/月 \286,000/年
DisneyやPixarでも使われるハイエンド3DCGソフトウェア
MAYAはAUTODESK(オートデスク)株式会社が販売している3DCG製作ソフトウェアで、あのディズニーやピクサーのCG制作に使われていることで有名です。アニメーションやキャラクター、リアルなテクスチャ、モーショングラフィックスなどの制作を効果的に行うことができます。
また、MAYAに付属するレンダリングソフトArnoldを利用することで、直感的な操作でキャラクターや景色などの複雑なオブジェクトをレンダリングできる点も人気の理由です。
AUTODESK MAYA 動作環境 | |
オペレーティングシステム | Microsoft® Windows® 10 Apple® macOS® 11.x、10.15.x、10.14.x、10.13.x オペレーティング システム Linux® Red Hat® Enterprise 8.2、7.6~7.9 WS オペレーティング システム Linux® CentOS 8.2、7.6~7.9 オペレーティング システム |
ブラウザ | Apple® Safari® Web ブラウザ Google Chrome™ Web ブラウザ Microsoft® Internet Explorer® Web ブラウザ Mozilla® Firefox® Web ブラウザ |
CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 M シリーズ チップが搭載されている Apple Mac モデルは、Rosetta 2 でサポートされます。 |
グラフィックス ハードウェア | NVIDIA Quadro2000以上 NVIDIA GeForce GTX 680以上 AMD Radeon Pro WX 4100以上 AMD FirePro W2100以上 AMD Radeon R9 370/X以上 |
RAM | 8 GB の RAM (16 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 6 GB のディスク空き容量 |
ポインティング デバイス | 3 ボタン マウス |
AUTODESK株式会社
3ds Max
¥36,300/月 \286,000/年
建築設計分野の3Dモデリングもこなせる3DCGソフトウェア
3ds MaxはMAYA同様、AUTODESK(オートデスク)株式会社が販売する3DCG製作ソフトウェアで、アニメーションやゲームだけでなく建築分野にも強いことが特徴で、建築物の完成イメージとして利用されることも多いです。
レンダリング機能については、Arnoldレンダラーが組み込まれているため、複雑なオブジェクトであっても直感的な操作で処理することが可能です。
また、プラグイン(拡張機能)が豊富で後から様々な機能を追加することができるという点も3ds Maxの特徴です。
AUTODESK 3ds Max 動作環境 | |
オペレーティングシステム | Microsoft® Windows® 10 |
ブラウザ | Microsoft® Edge Google Chrome™ Microsoft® Internet Explorer® Mozilla® Firefox® |
CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 |
グラフィックス ハードウェア | NVIDIA Quadroシリーズ 推奨 AMD FireProシリーズ 推奨 |
RAM | 最低 4 GB の RAM (8 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 9 GB のディスク空き容量 |
ポインティング デバイス | 3 ボタン マウス |
AUTODESK株式会社
FUSION 360
¥7,700/月 \61,600/年
コストパフォーマンスに優れた簡易版3DCAD
FUSION 360は、AUTODESK(オートデスク)株式会社が販売している3DCADソフトのひとつです。その特徴は、コストパフォーマンスに優れた3DCADソフトであるにもかかわらず、3Dモデリングからレンダリング、3Dプリンター用のデータ出力、CAM機能などの様々な機能をひとつの開発プラットフォームでカバーできる点です。
このような理由から、製造業から設計事務所、趣味でものづくりをしたい個人ユーザーまで幅広く利用されていることも特徴のひとつです。
AUTODESK fusion360 動作環境 | |
オペレーティングシステム | Apple® macOS™ Big Sur 11.x*、Catalina 10.15、Mojave v10.14 Microsoft® Windows® 8.1 (64 ビット) (2023 年 1 月まで) Microsoft Windows Windows 10 (64 ビット) Windows |
画面解像度 | 1366 x 768 (表示スケール 100% で 1920 x 1080 以上を強く推奨) |
CPU | x86 ベースの 64 ビット プロセッサ(Intel Core i、AMD Ryzen シリーズなど)、4 コア、1.7 GHz 以上 |
グラフィックス ハードウェア | DirectX11 (Direct3D 10.1 以上) VRAM 1 GB 以上の専用 GPU RAM 6 GB 以上の内蔵グラフィックス |
メモリ | 4 GB の RAM (内蔵グラフィックス 6 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | 3 GB のストレージ |
ポインティング デバイス | HID 準拠マウスまたはトラックパッド |
インターネット | ダウンロード速度 2.5 Mbps 以上、アップロード速度 500 Kbps 以上 |
まとめ
この記事では、3Dレンダリング技術についての簡単な説明から使われている分野、レンダリングが得意なソフトウェアまで紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
3Dプリンターなど普及するようになったことで、3Dに関わる技術に対しての需要は年々高まってきます。また、個人のものづくりなどでも3Dプリンターが使えるようになったことで、ますます3D技術に対する需要は高まってくるのではないでしょうか?
また、3Dモデル(モデリング)については別の記事で紹介しているのでそちらも参考にしてください。
3DレンダリングについてのQ&A