- CADソフトが快適に動作するおすすめのパソコンを知りたい。
- 性能やコスト、サイズなど自分のニーズに合ったノートパソコンがどれなのか知りたい。
- CADソフトが快適に動作するパソコンの選び方のポイントを知りたい。
- パソコンのスペック表の見方のポイントを知りたい。
この記事では、上記のような質問に応える形で、CADソフトにおすすめのノートパソコンの紹介からユーザーのニーズに合ったノートパソコンの解説までを行っています。また、CADソフトが快適に動作するための要件や、その要件を満たすノートパソコンの選び方についても説明していますのでぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- CADソフトを快適に動作させるためには、ノートパソコンのCPUとGPU(グラフィックボード)の性能が重要です。
- CPUに求められる具体的な性能は周波数(処理能力)が2.50Ghz以上のプロセッサーがおすすめ。CPUについての詳しい説明は記事本文を参考にしてください。
- GPU(グラフィックボード)に求められる具体的な性能は2DCAD、3DCADでそれぞれ異なります。2DCADの場合はコストパフォーマンスに優れたインテルIrisXeグラフィックス、もしくはNvidia GeForceシリーズがおすすめ、3DCADの場合はより高価で高性能なNvidia QUADROシリーズ、Nvidia RTXシリーズがおすすめです。
- おすすめPC① ThinkPad Tシリーズ |Lenovo|標準構成 199,980円(税込)|2DCAD向け
- おすすめPC② DAIV 4Pシリーズ |mouse|標準構成 159,800円(税込)|2DCAD向け
- おすすめPC③ ThinkPad X1 Nano |Lenovo|標準構成 198,990円(税込)|2DCAD向け
- おすすめPC④ ThinkPad Pシリーズ |Lenovo|標準構成 303,116円(税込)|3DCAD向け
- おすすめPC⑤ DAIV 5Nシリーズ |mouse|標準構成 230,780円(税込)|3DCAD向け
この記事で紹介しているCAD向けノートパソコン一覧
この記事で紹介しているCAD向けノートパソコンの一覧です。記事全体を読む時間がないという方は以下の表を参考にして下さい。
商品名 | ThinkPad T14 Gen 4 | mouse DAIV Z4 | ThinkPad X1 Nano Gen 3 | ThinkPad P1 | mouse DAIV 5N | MSI GF63 Thin 11S | MSI CreatorPro M16 | LG gram |
おすすめ度 | ||||||||
公式 | ||||||||
価格(税込み) | 150,128円 | 159,800円 | 198,990円 | 321,079円 | 230,780円 | 119,800円 | 299,800円 | 219,960円 |
OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit |
ディスプレイサイズ | 14.0型 | 14.0型 | 13.0型 | 16.0型 | 15.6型 | 15.6型 | 16.0型 | 14.0型 |
CPU | Core i7-1165G7 | Core i7-1360P | Core i5-1130G7 | Core i7-13700H | Core i7-11800H | Core i7-11800H | Core i7-12700H | Core i7-1195G7 |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス | NVIDIA® RTX™ A1000 Laptop GPU 4GB GDDR6 | GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU | NVIDIA® GeForce® GTX™ 1650 Max-Q 4GB | NVIDIA® RTX A2000 GDDR6 8GB | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB | 16GB |
システムストレージ | 256GB NVMe対応SSD | 500GB NVMe対応SSD | 512GB NVMe対応SSD | 256GB NVMe対応SSD | 512GB NVMe対応SSD | 512GB NVMe対応SSD | 1TB NVMe対応SSD | 1TB NVMe対応SSD |
バッテリー駆動時間 | 約 23.6時間 | 約 11.0時間 | 約 23時間 | 約 19.5時間 | 約 6.0時間 | 約 7.0時間 | 約 8.0時間 | 約 31.0時間 |
質量 | 約 1.28kg | 約 975g | 約 907g | 約 1.86kg | 約 1.73kg | 約 1.86kg | 約 2.26kg | 約 999g |
メーカー | Lenovo | mouse | Lenovo | Lenovo | mouse | MSI | MSI | LG |
おすすめのCAD向けノートパソコン 8選
ThinkPad Tシリーズ
Lenovo
おすすめ度:
Lenovo ThinkPadシリーズのフラッグシップモデル
Thinkpad Tシリーズは株式会社Lenovoが販売しているパソコンで、ThinkPadシリーズのフラッグシップモデルです。その特徴は、高いパフォーマンスと優れた耐久性で、オフィスや外出先、移動中でも場所を問わず利用できること、また、長時間駆動のバッテリーや、超高速のUSB Type–CとThunderbolt® のポート、高性能のプロセッサーなど、生産性を高める機能が豊富に搭載されている点です。
- 高性能CPUと高性能GPU(グラフィックボード)を搭載
- 画像・動画編集、Webデザイン、プログラミング、2DCADなどの作業が可能
- コストパフォーマンスに優れたモデル
- 約23.6時間と長時間のバッテリー駆動時間
- 過酷な環境にも耐えられる優れた耐久性
- ThinkPadはシリーズ全体で販売数1億台を超える人気モデル
- 365日24時間体制の丁寧なサポート
スペック例 | |
商品名 | ThinkPad T14s Gen 4 |
価格(税込み) | 114,840円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ Core i5-1335U プロセッサー (2.80 GHz 最大 4.70 GHz) |
バッテリー駆動時間 | 約 23.6時間 |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB LPDDR4X 4266MHz |
システムストレージ | 256 GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe OPAL対応 |
無線ネットワーク | インテル® Wi-Fi 6 AX201 2x2 & Bluetooth® |
ディスプレイ | 14.0型FHD液晶 IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 300 nit |
WEBカメラ | 約92万画素 プライバシーシャッター付 |
質量 | 約 1.32kg |
DAIV 4Pシリーズ
マウスコンピューター
おすすめ度:
コストパフォーマンスに優れたクリエイター向け軽量ノートパソコン
DAIV 4Pシリーズは株式会社マウスコンピューターが販売しているクリエイター向けノートパソコンの軽量モデルです。高性能・薄型・コンパクトが特徴で、外出先や移動中にパソコンを開く機会が多い方におすすめのモデルです。
- 高性能CPUと高性能GPU(グラフィックボード)を搭載
- 画像・動画編集、Webデザイン、プログラミング、2DCADなどの作業が可能
- コストパフォーマンスに優れたモデル
- 約12時間と長時間のバッテリー駆動時間
- 約991gと軽量で携帯性に優れている
- オプションで持ち運びに便利なUSB専用AC充電器を選択可能
スペック例 | |
商品名 | mouse DAIV 4P |
価格(税込み) | 199,800円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー |
バッテリー駆動時間 | 約 10時間 |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
システムストレージ | 512GB (NVMe対応) |
無線ネットワーク | インテル® Wi-Fi 6 AX201 |
ディスプレイ | 14型 液晶パネル (ノングレア / Dolby Vision対応) |
WEBカメラ | 200万画素 Windows Hello 顔認証カメラ搭載 |
質量 | 約 997g |
ThinkPad X1 Nano
Lenovo
おすすめ度:
SIMカードを搭載できるThinkPad史上最軽量モデル
Thinkpad X1 Nanoは株式会社Lenovoが販売しているThinkPad史上最軽量の13.0型モバイルノートパソコンです。その特徴は、軽量でありながら、素早い起動スピード、長時間のバッテリー駆動時間、画像編集などもこなせる優れたパフォーマンスを実現している点です。また、SIMカードを挿入できる5G対応のモデルもあり、持ち運びなどのモバイル性に非常に優れたモデルであるといえます。
- 高性能CPUと高性能GPU(グラフィックボード)を搭載
- 画像・動画編集、Webデザイン、プログラミング、2DCADなどの作業が可能
- コストパフォーマンスに優れたモデル
- 約907gとトップクラスの軽量モデル
- 約23時間と長時間のバッテリー駆動時間
- オプションでSIMカードを搭載できる5Gモデルを選択可能
- ThinkPadはシリーズ全体で販売数1億台を超える人気モデル
- 365日24時間体制の丁寧なサポート
スペック例 | |
商品名 | ThinkPad X1 Nano Gen 1 |
価格(税込み) | 198,990円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i5-1130G7 プロセッサー (1.8 GHz 最大 4.00 GHz) |
バッテリー駆動時間 | 約 23時間 |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリー | 16 GB LPDDR4X-4266MHz |
システムストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
無線ネットワーク | インテル® Wi-Fi 6 AX201 2x2 |
ディスプレイ | 13.0型2K液晶 IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 450 nit, LEDバックライト, 省電力 |
WEBカメラ | 約92万画素 プライバシーシャッター付 |
質量 | 約 907g |
DAIV 5Nシリーズ
マウスコンピューター
おすすめ度:
ハイスペックでコスパに優れたモバイルワークステーションPC
DAIV 5Nシリーズは株式会社マウスコンピューターが販売しているモバイルワークステーションPCです。高性能CPUに加えグラフィックボードにNvidia社のQUADROの後継であるRTXシリーズを搭載していることが特徴で、3Dモデリングからレンダリング、VR製作、動画編集、機械学習処理、テレワークまであらゆる作業をストレスなく行うことができます。
- 高性能CPUを搭載
- GPU(グラフィックボード)に高性能なNVIDIA GeForce RTXを搭載
- 3Dモデリング、レンダリング、3DCAD、VR制作、機械学習処理などの作業が可能
- コストパフォーマンスに優れたモデル
- モバイルワークステーションの中では軽量で携帯性に優れている
スペック例 | |
商品名 | mouse DAIV 5N |
価格(税込み) | 269,800円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー |
バッテリー駆動時間 | 約 7.0時間 |
グラフィックス | GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU |
メモリー | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
システムストレージ | 512GB (NVMe対応) |
無線ネットワーク | インテル® Wi-Fi 6 AX201 |
ディスプレイ | 15.6型 液晶パネル (ノングレア) |
WEBカメラ | 100万画素 Windows Hello 顔認証カメラ搭載 |
質量 | 約 2.07kg |
ThinkPad Pシリーズ
Lenovo
おすすめ度:
ThinkPadシリーズ最高性能のモバイルワークステーションPC
Thinkpad Pシリーズは株式会社Lenovoが販売しているモバイルワークステーションPCです。その特徴は、Thinkpadシリーズの中で最も高速なグラフィックスとプロセッサーを搭載し、3DモデリングからVRコンテンツの作成、建築図面のレンダリングなど計算量の多いあらゆる業務こなせる点です。
- 高性能CPUを搭載
- GPU(グラフィックボード)に高性能なNVIDIA GeForce RTXを搭載
- 3Dモデリング、レンダリング、3DCAD、VR制作、機械学習処理などの作業が可能
- 約13.7時間と比較的長時間のバッテリー駆動時間
- ThinkPadはシリーズ全体で販売数1億台を超える人気モデル
- 365日24時間体制の丁寧なサポート
スペック例 | |
商品名 | ThinkPad P1 Gen 4 |
価格(税込み) | 303,116円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-11800H プロセッサー (2.30 GHz 最大 4.60 GHz) |
バッテリー駆動時間 | 約 13.7時間 |
グラフィックス | NVIDIA® RTX™ A2000 Laptop GPU 4GB GDDR6 |
メモリー | 16 GB DDR4-3200MHz (SODIMM) (8 GB x 2) |
システムストレージ | 512 GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe OPAL対応 |
無線ネットワーク | インテル® Wi-Fi 6E AX210 2x2 & Bluetooth® vPro®対応 |
ディスプレイ | 16.0型WQXGA液晶 IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit, ブルーライト軽減パネル |
WEBカメラ | 約207万画素 プライバシーシャッター付 |
質量 | 約 1.81kg |
MSIゲーミングノート
MSI
おすすめ度:
仕事でも最高のパフォーマンスを発揮する最強のゲーミングノートPC
MSIゲーミングノートPCは、グラフィックボードにGeForceシリーズを採用しているノートパソコンです。様々な3Dゲームを快適に楽しめることに加え、グラフィック系のアプリケーションや、CADソフトも快適に動作させることができます。また、CPUやメモリについてもオプションで好みの仕様を選択することができるため、費用を最小限に抑えた最小構成のモデルから最高のグレードまで自分の好みに合ったスペックを選択することができるのも魅力のひとつです。
- 高性能CPUと高性能GPU(グラフィックボード)を搭載
- 画像・動画編集、Webデザイン、プログラミング、2DCADなどの作業が可能
- コストパフォーマンスに優れたモデル
- CPUやメモリ、GPUをオプションで好みの仕様に選択可能
- 過酷な環境にも耐えられる優れた耐久性
スペック例 | |
商品名 | MSI ゲーミングノート GF63 Thin 11S |
価格(税込み) | 119,800円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-11800Hプロセッサー |
バッテリー駆動時間 | 約 7.0時間 |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce® GTX™1650 Max-Q 4GB |
メモリー | 16GB(8GBx2) - DDR4-3200 SO-DIMM |
システムストレージ | 【NVMe】 512GB - 初期搭載SSD |
無線ネットワーク | IEEE 802.11ax + Bluetooth 5.1 |
ディスプレイ | 15.6型 (ノングレア) 広視野角・高精細ディスプレイ |
WEBカメラ | 約92万画素 |
質量 | 約 1.86kg |
MSI CreatorPro
MSI
おすすめ度:
ゲーミングノートで培った技術を結集したクリエイター向けモバイルワークステーション
MSI CreatorProは、MSIが販売している高性能モバイルワークステーションPCです。ゲーミングノートパソコンで培った冷却・静音技術とプロフェッショナル向けグラフィックスNVIDIA RTXを搭載したプロフェッショナル向けのワークステーションです。3Dモデリングからレンダリング、VR開発にも使えることが特徴です。
- 高性能CPUを搭載
- GPU(グラフィックボード)に高性能なNVIDIA GeForce RTXを搭載
- 3Dモデリング、レンダリング、3DCAD、VR制作、機械学習処理などの作業が可能
- CPUやメモリ、GPUをオプションで好みの仕様に選択可能
- 過酷な環境にも耐えられる優れた耐久性
スペック例 | |
商品名 | MSI ワークステーションノート CreatorPro M16 |
価格(税込み) | 299,800円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-12700Hプロセッサー |
バッテリー駆動時間 | 約 8.0時間 |
グラフィックス | NVIDIA® RTX A2000 GDDR6 8GB |
メモリー | 32GB(16GBx2) - DDR4-3200 SO-DIMM |
システムストレージ | 【NVMe・PCIe4.0】 1TB - 初期搭載M.2 SSD |
無線ネットワーク | IEEE 802.11ax + Bluetooth 5.2 |
ディスプレイ | 16.0型(ノングレア) 広視野角・高精細ディスプレイ |
WEBカメラ | 約92万画素 |
質量 | 約 2.26kg |
LG gram
LG
おすすめ度:
軽量・長時間駆動が特徴のLG製ノートパソコン
LGの薄型軽量ノートgramは、たった999gという軽量さながらまる1日使用できる長時間バッテリー、最新のintel coreプロセッサー、インテル製の高性能グラフィックボードを備えた、小さな高性能ノートPCです。特に、仕事でパソコンを持ち歩くことが多いという方には、その軽量さからおすすめできるノートパソコンです。
- 高性能CPUと高性能GPU(グラフィックボード)を搭載
- 画像・動画編集、Webデザイン、プログラミング、2DCADなどの作業が可能
- 約999gと軽量性が特徴
- 約31時間と長時間のバッテリー駆動時間
スペック例 | |
商品名 | LG 薄型軽量ノートgram |
価格(税込み) | 219,960円 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-1195G7プロセッサー |
バッテリー駆動時間 | 約 31.0時間 |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB - LPDDR4x-4266 |
システムストレージ | 【NVMe】 1TB - 初期搭載SSD(PCIEx Gen3 x4) |
無線ネットワーク | Wi-Fi 6+ Bluetooth 5.1 |
ディスプレイ | 14型 WUXGA (グレア) IPSディスプレイ |
WEBカメラ | 約92万画素 |
質量 | 約 999g |
目的別・用途別のおすすめCAD向けノートパソコン|比較まとめ
ここでは、それぞれのノートパソコンの性能や機能、価格を比較して、目的や用途ごとにおすすめのノートパソコンを紹介しています。
2DCAD向けのおすすめノートパソコン
2DCADソフトを快適に動作させるためには、GPU(グラフィックボード)を搭載しているノートパソコンがおすすめです。グラフィックボードには、コストパフォーマンスに優れたプロセッサーから高価で高性能なプロセッサーまで様々な種類がありますが、2DのCADであればコストパフォーマンスに優れたグラフィックボードで十分に動作させることができます。(グラフィックボードについての詳しい説明は記事の後半を参考にしてください。)
公式サイト | グラフィックス | 価格(税込み) | |
ThinkPad T14 | 公式サイト | インテル® Iris® Xe グラフィックス | 標準構成:150,128円 |
mouse DAIV Z4 | 公式サイト | インテル® Iris® Xe グラフィックス | 標準構成:199,800円 |
3DCAD向けのおすすめノートパソコン
3DCADソフトを快適に動作させるためには、高価で高性能なGPU(グラフィックボード)が必要です。具体的には、Nvidia社のQUADROやGeForce RTXといった高性能なグラフィックボードが必要です。
公式サイト | グラフィックス | 価格(税込み) | |
mouse DAIV 5N | 公式サイト | GeForce RTX™ 3060 | 標準構成:230,780円 |
ThinkPad P1 | 公式サイト | NVIDIA® RTX™ 1000 | 標準構成:321,079円 |
コストパフォーマンスに優れたCAD向けノートパソコン
コストパフォーマンスに優れたモデルには、ThinkPad TシリーズやマウスコンピューターのDAIV 4Pがあります。お手ごろな価格で高性能ノートパソコンを手に入れることができます。
公式サイト | 価格(税込み) | スペック | |
ThinkPad T14 Gen 4 | 公式サイト | 標準構成:150,128円 | モニター:14.0型 Core i7-1165G7 インテル® Iris® Xe グラフィックス メモリ:16GB |
mouse DAIV Z4 | 公式サイト | 標準構成:199,800円 | モニター:14.0型 Core i7-1360P インテル® Iris® Xe グラフィックス メモリ:16GB |
携帯性に優れたCAD向けノートパソコン
携帯性に優れている条件は、ノートパソコン本体の質量が軽いという点と充電せずに長時間使用できるという点です。また、最近ではSIMカードを搭載できる5G対応のノートパソコンもあり、5G対応モデルであればwifi環境がない場所でもいつでもどこでもスマホと同じようにインターネットにアクセスすることができます。
公式サイト | 重さ/バッテリー駆動時間 | 価格(税込み) | |
ThinkPad X1 Nano Gen 3 | 公式サイト | 約 907g 約 23時間 ※SIM搭載5G対応モデル選択可能 | 標準構成:198,990円 |
mouse DAIV Z4 | 公式サイト | 約 975g 約 11.0時間 ※USB専用小型AC充電器選択可能 | 標準構成:199,800円 |
グラフィックボード選びがCADを快適に動作させるために最も重要な要件
グラフィックボードって何?
CADをパソコン上で快適に動作させるために必要不可欠な要件は、グラフィックボードです。グラフィックボードとは、映像関連の計算処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)によってディスプレイに3D映像などのグラフィックスを出力することを目的としたPCパーツです。簡単に言うとグラフィックスに特化したCPUだと思ってもらえばいいですね。
このグラフィックボードが複雑な計算処理を行ってくれることによって、CADアプリケーションを使って3D図面や設計図などの複雑な情報をストレスなく出力することができるようになります。
具体的にどのようなグラフィックボードが必要なのか?
グラフィックボードと一口に言ってもその種類はたくさんあります。一般的に有名なのは、ゲーミングPCなどのハイスペックPCに装備されているNvidia社が提供する『GeForceシリーズ』やAMD社が提供する『Radeonシリーズ』などがあります。
また、より3Dグラフィックスなどの処理に特化した上位モデルのグラフィックボードに、Nvidia社の『QUADRO』やその後継モデルである『RTX』というグラフィックボードがあります。
2DCADにおすすめのグラフィックボードとは?
多くのCAD向けパソコンの紹介サイトなどを見ると『QUADRO』や『RTX』を搭載しているパソコンをおすすめしているのを見ます。しかし、『QUADRO』や『RTX』はグラフィックボードの中でも非常に高価です。グラフィックボードだけで10万円超えなんていうのもざらです。
はたして本当にここまで高いグラフィックボードは必要なのでしょうか?
その答えを知るために、AUTODESK社のホームページで実際にAutoCADの動作環境としてどのようなグラフィックボードを求めているのか見てみましょう。
AutoCADPlus(旧AutoCAD)2022 動作環境 | |
オペレーティング システム | 64 ビット版 Microsoft® Windows® 10サポート情報については、オートデスクの「製品サポートのライフサイクル」を参照してください。 |
プロセッサ | 基本: 2.5 ~ 2.9 GHz のプロセッサ 推奨: 3 GHz 以上のプロセッサ |
メモリ | 基本: 8 GB 推奨: 16 GB |
画面解像度 | 従来型ディスプレイ: True Color 対応 1920 x 1080 高解像度および 4K ディスプレイ: Windows 10 でサポートされる最大 3840 x 2160 の解像度(対応するディスプレイ カードが必要) |
ディスプレイ カード | 基本: 帯域幅 29 GB/秒の 1 GB GPU (DirectX 11 互換) 推奨: 帯域幅 106 GB/秒の 4 GB GPU (DirectX 12 互換) |
ディスク空き容量 | 10.0 GB |
ネットワーク | ネットワーク ライセンスに依存するアプリケーションを実行するライセンス サーバとすべてのワークステーションは、TCP/IP プロトコルを実行する必要があります。 アプリケーションでサポートされるオペレーティング システムに加えて、ライセンス サーバは、Windows Server® 2012 R2、Windows Server 2016、Windows Server 2019 エディションで実行できます。 |
ポインティング デバイス | マイクロソフト社製マウスまたは互換製品 |
.NET Framework | .NET Framework バージョン 4.8 以降 |
この表の中のディスプレイカードと表記されている部分がグラフィックボードにあたります(正確には、グラフィックボードに含まれるGPU)。このディスプレイカードの項目を見てもらうと、基本:DirectX 11互換、推奨:DirectX 12互換と記載されているのが分かると思います。
このDirectXというのは、Nvidia社製の『GeForceシリーズ』やインテル製の『インテルIris Xeグラフィックス』に含まれるGPUです。つまり、AutoCAD 2022については高価なグラフィックボードまで使わなくても十分動きますよということを表しています。
かなり大規模なデータを扱うといった特殊なケースを除いては、『GeForceシリーズ』や『インテルIris Xeグラフィックス』で十分だということが分かりますね。
ちなみに、わたしが使用しているパソコンもGeForceGTX1070というグラフィックボードを使っていますが、AutoCADは十分快適に動作します。
3DCADにおすすめのグラフィックボードとは?
3D対応のCADソフトの場合は以下のようなスペックが求められます。
AUTODESK 3ds Max 動作環境 | |
オペレーティングシステム | Microsoft® Windows® 10 |
ブラウザ | Microsoft® Edge Google Chrome™ Microsoft® Internet Explorer® Mozilla® Firefox® |
CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 |
グラフィックス ハードウェア | NVIDIA Quadroシリーズ 推奨 AMD FireProシリーズ 推奨 |
RAM | 最低 4 GB の RAM (8 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 9 GB のディスク空き容量 |
ポインティング デバイス | 3 ボタン マウス |
3DSMAXとは、3Dモデリングやレンダリング向けのソフトで、建築分野だと完成物のイメージ図などに利用されることの多いソフトです。
上記のように3Dに特化したソフトであれば、必要なグラフィックボードのスペックはNvidia社の『QUADRO』や『RTX』以上になります。実際に『GeForceシリーズ』で動かした場合、動きがカクカクしたり、フリーズしたりするケースが見られました。
>>目的・用途別のおすすめCAD向けノートパソコンの紹介に戻る
CADを快適に動作させるためのその他の条件(CPUとメインメモリ)
上記でも説明してきたようにCADを快適に動作させるためにはグラフィックボードは非常に大切な部分です。しかし、ただ単に優れたパフォーマンスのグラフィックボードを装備しただけでは意味がありません。
グラフィックボードをの力を最大限引き出すためには、そのグラフィックボードにあったスペックのCPUやメモリ容量が必要になってくるのです。
3Dを快適に動かすためにグラフィックボードが重要だということは何度も書いていますが、実は2Dについては、その動作の快適性はCPUに大きく左右されるのです。そういった意味でもCPU性能は重要で、最低でも周波数が2.50Ghz以上、できれば3.0Ghz以上のCPUが必要です。具体的には、第11世代のインテルCorei5やCorei7がおすすめです。
例えば、2.80GHzの性能のCPUであれば、1秒間に28億回の命令を出せるということを表しており、単純にこのGHzの数値が大きければ大きいほど高速な処理能力を持っているということになります。
また、メモリ容量についても注意が必要です。CPUとグラフィックボードのGPUを同時動かすということはそれだけ処理しなければならない演算の量も増えるということです。実際、CADの動きが急に遅くなったという場合の原因で最も多いのはこのメモリの容量の不足というケースがほとんどではないでしょうか?そういった意味でも、メモリ容量については最低でも8GB以上、できれば16GB以上あればいいですね。
CAD向けパソコンの失敗しない選び方のポイント
ここまで書いてきたことをまとめるとCAD向けパソコンに求められる要件は、コストパフォーマンスも併せて考えると以下の3点です。
- グラフィックボードは『インテルIris Xeグラフィックス』もしくは『Nvidia GeForceシリーズ』(3DCADの場合は『Nvidia RTX』『Nvidia QUADRO』)
- CPUは、2.50Ghz以上、できれば3.0Ghz以上の性能
- メモリ容量は8GB以上、できれば16GB以上の容量
CAD向けノートパソコンをお得に購入するには?
CAD向けのノートパソコンをお得に購入するための方法のひとつは、型落ちモデルなどの購入を検討することです。上記のおすすめで紹介したパソコンのほとんどが公式サイトの中で型落ちモデルの特設ページが準備されています。型落ちといっても1年程度前に発売されているだけで、ほとんど性能の差はないものも多いです。ぜひ、購入前に一度検討するようにしましょう。
お得に購入するためのもうひとつの方法は、キャンペンーンやセールを利用することです。この記事で紹介している各メーカーのオンラインショップでもよくセールやキャンペーンが開催されているので定期的に見てみてください。
まとめ
この記事では、CAD向けパソコンの選び方の基準やおすすめのCAD向けノートパソコンを紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
コストを最優先に選ぶのか、それとも性能を最優先に選ぶのか、もしくは携帯性を最優先に選ぶのか、最終的な選択の基準は人それぞれです。ぜひ、この記事で紹介したノートパソコンを参考に自分に合ったノートパソコンを探してください。
>>目的・用途別のおすすめCAD向けノートパソコンの紹介に戻る
また、当サイトではCADについての様々な情報を紹介していますのでそちらの記事もぜひ参考にしてください。
CAD向けノートパソコンについてのQ&A