

- AutoCADで線種に点線や破線を選択したけど反映されない・・・
AutoCADでは、モデル空間という概念で作図を行います。このモデル空間の中においては、1は1という単位でありそれがmmであるのかmであるのかについては、便宜上、ユーザー自身が定義する必要があります。
つまり、AutoCAD上で点線を描く場合、その点線のひとつひとつの構成要素が1mの長さなのか、1mmの長さなのかについてもユーザーが定義する必要があるのです。
「AutoCADで線種に点線や破線を選択したけど反映されない」という問題は、この定義が正しく行われていないというケースがほとんどです。例えば、1mm単位で作図されている空間の中に、ひとつひとつの構成要素が1mもある点線を作図しても、線分が点線の一つ目の構成要素の途中で終わってしまいただの直線にしか見えないという状況に陥ってしまいます。
AutoCADでは、この線分の尺度設定を「線種設定」というコマンドでおこないます。
以下では、AutoCADにおける線分の縮尺の設定方法について解説していきます。
AutoCAD「線種設定」コマンドの使い方
「形式」メニュー>「線種設定」
「線種管理」画面が開くので、右下のグローバル線種尺度を変更します。
このケースにおいては、点線のひとつひとつの構成要素を小さくしたいので、1/100つまり0.01に設定しました。点線の間隔やひとつひとつの線分の長さについては、このグローバル線種尺度を適宜修正して好みのスタイルに合わせるように設定してみてください。
点線のひとつひとつの構成要素を大きくしたい場合は拡大、小さくしたい場合は縮小という点だけおさえておけば大丈夫です。
以上で完了です。無事点線に変わりました。
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まとめ
AutoCADの線分の尺度設定である「線種設定」について説明しましたがいかがだったでしょうか?
AutoCADでは今回のような線分だけなく、文字の大きさなどについてもユーザー自身で尺度を定義しなければいけない場面が多々出てきます。どれもしっかり理解して行えば簡単な操作ばかりですので、ぜひいろいろと試してみてください。
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