

- MAYAと3DSMAXって何が違う?
- それぞれが得意な分野は?
MAYAと3DSMAXは、どちらも3Dモデリング・レンダリングソフトでそれぞれのソフトできることは共通している部分も多いです。しかし、同じAUTODESK社が販売しているにもかかわらずコマンドなどの操作方法は全然違うので、これから始めるという人は、まずはどちらに絞って勉強するようにしましょう。
といってもどちらを選べばいいのか分からないという方も多いと思います。この記事では、そのような疑問に応える形で、それぞれの違いや向いている分野について紹介していきます。
MAYAと3DSMAX徹底比較|各ソフトの違いは?
MAYAと3DSMAXの違いは?
MAYAと3DSMAXの違いをまとめると以下の表のようになります。表にあるMAYA LTとは、廉価版のMAYAで機能を制限している変わりコストが抑えられたモデルです。
MAYA | MAYA LT | 3ds MAX | |
![]() | ![]() | ![]() | |
CG業界でのシェア | |||
向いている分野 | キャラクターアニメーション ゲーム開発 | キャラクターアニメーション ゲーム開発 | 3Dアニメーション 建築業界 |
対応OS | Windows、Mac | Windows、Mac | Windowsのみ |
3Dモデリング | ○ | ○ | ○ |
3Dレンダリング | ○ | × | ○ |
スクリプト機能 | ○ | ○ | × |
リギング機能 | × | × | ○ |
モディファイア機能 | △ | × | ○ |
モーショングラフィックス | ○ | × | ○ |
ツールセットの豊富さ | |||
プラグインの豊富さ | |||
CG分野以外での汎用性 |
対応OSでの比較
MAYAは、Windows、Macそれぞれに対応しており、3DSMAXはWindowsのみの対応になります。MacユーザーであればMAYA一択ですが、WindowsユーザーであればMAYAでも3DSMAXでもどちらも選ぶことができます。
得意分野での比較
表を見てもらうと分かるように、アニメや映画、ゲームなどの開発はMAYAの方が得意です。3Dアニメーションや正確な寸法が必要な建築図などには3DS MAXが向いています。
拡張機能での比較
拡張機能という点では、プラグインが豊富に用意されている3DS MAXの方が優秀だといえます。プラグインを利用することでプログラミングの知識がなくても欲しい機能を追加したりできる点は、実際にCG制作をしていてとても助かるポイントです。
反面、MAYAはアニメーションツールセットのようにデフォルトの機能が充実しています。また、スクリプトという機能があり、簡単なプログラミング知識があればオリジナルのツールを作成することができます。プログラミング知識があり自分でスクリプト開発を行えるという方はMAYAがおすすめです。
補足:用語についてのQ&A
MAYA(AUTODESK)の特徴・価格・動作環境
MAYAとは
MAYAはAUTODESK(オートデスク)株式会社が販売している3DCG製作ソフトウェアで、あのディズニーやピクサーのCG制作に使われていることで有名です。アニメーションやキャラクター、リアルなテクスチャ、モーショングラフィックスなどの制作を効果的に行うことができます。
また、MAYAに付属するレンダリングソフトArnoldを利用することで、直感的な操作でキャラクターや景色などの複雑なオブジェクトをレンダリングできる点も人気の理由です。
- 3Dモデリング
- 3Dレンダリング
- アニメーション・キャラクター作成
- スクリプトによる機能の拡張
- Windows、MAC間でのデータの共有
MAYAの動作環境
MAYAの動作環境は以下のようになります。
AUTODESK MAYA 動作環境 | |
オペレーティングシステム | Microsoft® Windows® 10 Apple® macOS® 11.x、10.15.x、10.14.x、10.13.x オペレーティング システム Linux® Red Hat® Enterprise 8.2、7.6~7.9 WS オペレーティング システム Linux® CentOS 8.2、7.6~7.9 オペレーティング システム |
ブラウザ | Apple® Safari® Web ブラウザ Google Chrome™ Web ブラウザ Microsoft® Internet Explorer® Web ブラウザ Mozilla® Firefox® Web ブラウザ |
CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 M シリーズ チップが搭載されている Apple Mac モデルは、Rosetta 2 でサポートされます。 |
グラフィックス ハードウェア | NVIDIA Quadro2000以上 NVIDIA GeForce GTX 680以上 AMD Radeon Pro WX 4100以上 AMD FirePro W2100以上 AMD Radeon R9 370/X以上 |
RAM | 8 GB の RAM (16 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 6 GB のディスク空き容量 |
ポインティング デバイス | 3 ボタン マウス |
一般的な汎用CAD等であればNVIDIA【GeForce】シリーズでも十分ですが、MAYAのような本格的なCG制作ソフトを利用する場合はNVIDIA【QUADRO】シリーズを搭載したワークステーションと呼ばれるようなPCがおすすめです。
3DSMAX(AUTODESK)の特徴・価格・動作環境
3ds Maxとは
3ds Maxは、AUTODESK(オートデスク)株式会社が販売する3DCG製作ソフトウェアで、アニメーションやゲームだけでなく建築分野にも強いことが特徴で、建築物の完成イメージとして利用されることも多いです。
レンダリング機能については、Arnoldレンダラーが組み込まれているため、複雑なオブジェクトであっても直感的な操作で処理することが可能です。
また、プラグイン(拡張機能)が豊富で後から様々な機能を追加することができるという点も3ds Maxの特徴です。
- 3Dモデリング
- 3Dレンダリング
- アニメーション・キャラクター作成
- プラグインによる機能の拡張
- 建築物の完成イメージ図の作成
3ds Maxの動作環境
3ds Maxの動作環境は以下のようになります。
AUTODESK 3ds Max 動作環境 | |
オペレーティングシステム | Microsoft® Windows® 10 |
ブラウザ | Microsoft® Edge Google Chrome™ Microsoft® Internet Explorer® Mozilla® Firefox® |
CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 |
グラフィックス ハードウェア | NVIDIA Quadroシリーズ 推奨 AMD FireProシリーズ 推奨 |
RAM | 最低 4 GB の RAM (8 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 9 GB のディスク空き容量 |
ポインティング デバイス | 3 ボタン マウス |
一般的な汎用CAD等であればNVIDIA【GeForce】シリーズでも十分ですが、MAYAのような本格的なCG制作ソフトを利用する場合はNVIDIA【QUADRO】シリーズを搭載したワークステーションと呼ばれるようなPCがおすすめです。
まとめ
この記事では、MAYAと3DSMAXについてその違いからそれぞれが向いている分野まで紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
各ソフトの詳細についてはこちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
>>MAYAについて
>>3DS MAXについて
MAYAについてのQ&A(よくある質問)
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