

- 切り抜いた人物画像を背景写真に合成させてみたけど綺麗に馴染まなくて違和感がある・・・
この記事では、上記のような疑問に応える形で、切り取った人物画像などのオブジェクトを上手く背景に馴染ませる方法を紹介しています。
人物画像を綺麗に切り抜くためのポイントについては別記事で紹介しているのでそちらを参考にしてください。
切り抜いた人物などのオブジェクトを綺麗に背景に合成させる方法
「レイヤーマスク」による切り抜きなのか、それとも「背景の削除」による切り抜きなのか、によって合成画像を上手く馴染ませる方法は変わってきます。それぞれについて解説していきます。
レイヤーマスクで切り抜いた人物画像を背景に馴染ませる方法
レイヤーマスクで切り抜いた画像の場合は、レイヤーマスクのプロパティパネルにある「ぼかし」値を調整します。
以下のようなレイヤーマスクで切り抜いた人物画像を用いて説明していきます。
プロパティパネルで「ぼかし」値の数値を上げていくと切り抜いた人物画像の境界部分がぼかされていきます。
この処理をすることで、画像の境界が曖昧になり、背景画像に合成するとき違和感なく合成できるようになります。
この状態で実際に背景画像を合成すると以下のようになります。
違和感なく切り抜いた人物画像を背景画像に合成することができましたね。
レイヤーマスクを使って画像の切り抜きを行った場合は、合成した後も「ぼかし」値を調整することで、背景との馴染み具合を調整できるというメリットがあります。
背景の削除で切り抜いた人物画像を背景に馴染ませる方法
背景の削除で切り抜きを行って背景画像に合成する場合は、レイヤーマスクと同様に境界をぼかす必要がありますが、レイヤーマスクによる切り抜きとは異なり、切り抜き時に境界の「ぼかし」値を決めるとそのあとの変更は行うことができません。
まず、切り抜きたいオブジェクトの選択範囲を作成します。
その後、背景部分を削除したいので、選択範囲を反転させます。
続いて「選択範囲」メニューの「選択範囲を変更」から「境界をぼかす」をクリックします。
「境界をぼかす」ダイアログが開くので、「ぼかしの半径」を適切な値に設定します。
この状態で、「Delete」キーをクリックすると、以下のように背景が削除され画像を切り抜くことができます。
この画像を合成したい画像上に配置すると以下のようになります。
「背景の削除」を用いて人物画像の切り抜きを行った場合のデメリットは、「レイヤーマスク」による切り抜きと異なり、一度切り抜いた画像を後から編集できないことです。
合成を綺麗に行うことが目的の場合は、後からでも調整できる「レイヤーマスク」による切り抜きがおすすめですが、画像ファイルのデータ容量を軽くしたい場合などは、削除部部の画像データを保持しない「背景の削除」による切り抜きが向いています。
状況に応じて使い分けるようにしましょう。
体系的にPhotoshopスキルを身につけたいなら
この記事では、Photoshopの使い方について説明してきました。この記事のように、今の時代、インターネットや専門書を探せば様々なテクニックやノウハウを見つけることができます。しかし、体系的に確かなスキルを身につけるという点で考えるとインターネットや書籍の情報だけでは難しいのが現実です。
もっと体系的に最新のPhotoshopのスキルを学ぶためには、通学制、通信制を問わずPhotoshopなどデザインについての講座を受講することがおすすめです。以下の記事では、おすすめのPhotoshopが学べるWebデザイン講座の一覧を紹介しているので是非参考にしてください。
まとめ
Photoshopでの写真合成時に、切り取った人物画像などのオブジェクトを上手く背景に馴染ませる方法について説明していきましたがいかがだったでしょうか?
この記事で説明したポイントは、「レイヤーマスク」による切り抜きと「背景の削除」による切り抜きの違いを理解することです。それぞれメリットがある方法ですので、状況に応じて使い分けていきましょう。
この記事の執筆者
