- ブログやホームページを始めるときにサーバーを準備する必要があるって言われたけど、そもそもサーバーって何か分からない・・・
- レンタルサーバーと自作サーバーのメリットやデメリット、コストなどそれぞれの違いが分からない・・・
ブログ初心者がWordpressを使ってサイトを立ち上げるときに一番最初に関門となるのがこのサーバーの問題です。経験者の中でも、サーバーが実際にどのような働きをしているのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「そもそもサーバーとは何なのか?」という説明から始まり、実際にブログやホームページを運営するにあたって、サーバーを借りる(レンタル)する方が良いのか、それともサーバーを自作した方がいいのか、といった内容を掘り下げて説明していきます。
サーバーとは?
サーバーとは、利用者に対してリクエストに応じたデータ表示などのサービスを提供するコンピューターのことです。
「Server」という文字から、利用者に対して何かを提供する役割を担うものだということは想像できますね。
例えば、インターネットを利用する際、Googleなどの検索エンジンに検索ワードを入力し、その検索結果の特定のページをクリックしてウェブサイトを表示しますね。この一連の流れの中で、特定のページをクリックするということは、「そのページを表示してください」というリクエストをしていることになります。そして、そのリクエストに対して、ページを表示するために必要なデータを利用者に提供する必要があります。このような利用者のリクエストに対して「このページをどうぞ」というレスポンス機能を担っているのがサーバーコンピューターになります。
つまり、ウェブサイトのデータがあるだけでは一般にウェブサイトを公開することはできません。サーバーがあって初めて利用者がウェブサイトを表示することができるようになります。このようなウェブページを表示させる機能を持ったサーバーをWebサーバーといいます。
ここでは、インターネット上のウェブサイトの表示という例を通して、サーバーを説明してきましたが、ここで説明したWebサーバー以外にも様々な種類のサーバーが存在します。以下では、その他の種類のサーバーについても説明していきます。
その他のサーバー
Mailサーバー
Mailサーバーとは、メールの送受信を管理し、送信者のメールを受信者に届ける役割を持つコンピューターのことです。送信側(Post Office Protocolサーバー)、受信側(Simple Mail Transfer Protocolサーバー)それぞれにサーバーが存在し、それぞれのサーバーが機能することで円滑なメールのやりとりをすることが可能となっています。
このMailサーバーが24時間稼働していることにより、受信側がのPCに電源が入っていなくても円滑なやりとりが可能となっています。
DNS(Domain Name System)サーバー
ドメイン(サイトのURL)からインターネットの住所を表すIPアドレスを割り出すことをDNS(Domain Name System)といい、このDNSの機能を担うコンピューターのことをDNSサーバーといいます。
利用者は、Webサーバーに「このページを表示してください」というようなリクエストを送信する際、IPアドレスでリクエストを行う必要があります。しかし、利用者は通常、目的のサイトのURL(ドメイン)については分かっていてもIPアドレスについては分かっていないでのWebサーバーに対して正確なリクエストをすることができません。
このような問題を解決するのがDNSサーバーで、DNSサーバーが利用者の目の届かないところでURL(ドメイン)からIPアドレスを取得し、そのIPアドレスを使ってWebサーバーに「このページを表示してください」というリクエストをを送ってくれていることによって、利用者はURL(ドメイン)を入力するだけで目的のサイトの閲覧が可能になっています。
DNSサーバーのイメージを図示すると以下のようになります。
FTP(File Transfer Protocol)サーバー
FTPサーバーとは、File Transfer Protocolと呼ばれる通信方式を使って、利用者側とサーバーとのファイルの送受信を可能にするコンピューターのことです。
このFTPサーバーがあることによって、例えば作成したブログのページなどをサーバーに転送して保管することが可能になります。
以上、Webサーバー以外のサーバーについても説明してきましたが、以下では、ブログ運営にもっとも関係のあるWebサーバーについてさらに掘り下げて説明していきます。
Webサーバーに2つのタイプがある|レンタルサーバーと自作サーバー
Webサーバーのところでも説明しましたが、一般的にインターネットの利用者は、Webサーバーに対して「このページを表示してください」というリクエストをだし、そのリクエストに対してWebサーバー側が「このページをどうぞ」というレスポンスを返すことで、ウェブサイトの閲覧を行っています。
つまり、ブログやホームページなど運営者が一般にウェブサイトを公開するためには、ブログやホームページといったサイトの情報をWebサーバーに保管しておく必要があるのです。Webサーバーの仕組みを理解することで、サーバーを準備して初めてインターネット利用者にウェブサイトを公開することができるということが分かると思います。
では、実際にブログやホームページの運営をするにあたってどのようなサーバーを準備すればいいのでしょうか?
Webサーバーを準備するには2つの方法があります。ひとつは自作サーバーでもう一つはレンタルサーバーです。以下で具体的に見ていきましょう。
自作サーバーとは? どんな人に向いてる?
サーバーとは何かの項目で説明したした通り、サーバーとはコンピューターのことです。つまり、コンピューターを自作するのと同様の手順でサーバー自体も構築することが可能です。では、実際にサーバーを自作するためには何が必要かというと、以下のようにまとめることができます。
- マザーボード
- CPU
- HDD(ハードディスク)
- メインメモリ
- グラフィックボード
- CPUクーラー
- PCケース
- ファン
- OS
- 固定IP
- セキュリティ
ハード面だけ見てもらえば分かると思いますが、必要なパーツは自分でPCを組み立てるときに必要なものと大差はありません。5万円もあればそこそこの性能のサーバー組むことができます。
一番問題になってくるのは、ソフト面のセキュリティの部分です。サーバー運用者が相当セキュリティ関連のスキルに精通していなければこの部分は外注に頼むしかありませんし、サーバーのセキュリティの実装を外注した場合にかかる費用は決して安くありません。つまり、サーバーを自作して運用するというのは、莫大なお金をかけても見合うぐらいの大企業か、サーバーやネットワークについて実践を通して勉強したいという方以外はなかなかお勧めできるものではないですね。
また、24時間365日稼働させておく必要があるため、月2~3,000円程度の電気代かがかかります。この電気代に合わせて固定IPも月1~2,000程度必要です。つまり、サーバーを自作して運用するためには、コンピューターを組み立てる初期費用に合わせて、月3~4,000円程度の継続コストが必要になるというわけです。
ブログやホームページなどのサイト運営が目的だったら、初期費用、継続コストも自作サーバーより圧倒的に安いレンタルサーバーがおすすですね。
◆自作サーバーはこんな人に向いている!
- 個人情報保護など社会的責任の大きい大企業
- サーバーやネットワークについて実践を通して勉強したいという人
レンタルサーバーとは? どんな人に向いてる?
レンタルサーバーとは、その名の通り、サーバーをレンタルすることができるサービスのことで、わざわざ自分でサーバーを構築しなくても、お金を払うことでサーバーを借りることができます。
実際に、当サイトについても、レンタルサーバーの「Xserver」を使用しています。月額に直すと初期費用もかからず、1,100/月程度の費用でサーバーを使うことができているので自作サーバーと比べるとはるかにコストパフォーマンスに優れています。
また、自作サーバーとの一番の違いは、セキュリティ面です。インターネットセキュリティの専門家により、ファイアウォールやIDSなどによる監視をはじめとして、外部企業による定期的なソフトウェアの脆弱性診断なども実施しています。
せっかく作ったブログやホームページがサーバーのハッキングで消えてしまったということがないように、優れたセキュリティを提供しているサーバー選びが大事ですね。
◆レンタルサーバーはこんな人に向いている!
- ブログやホームページの運営を考えている個人や中小企業
- 無料ブログからワードプレスなどに乗り換えを考えている個人ブロガーやサイト運営
ブログやホームページの運営におすすめのレンタルサーバー
エックスサーバー株式会社
Xserver X10プラン
¥990/月(36ヶ月プラン)、¥1,100/月(12ヶ月プラン)
日本トップクラスの利用実績と利用者ニーズに対応した豊富な機能性が特徴のレンタルサーバー
Xserverは、190万件以上のサイト運用実績のある国内シェアNo1のレンタルサーバーです。その特徴は、サイト運営者の様々なニーズに応える豊富な機能性と17年以上のサーバー運用実績に支えられたサイトの高速表示化技術です。
機能面については、Wordpress簡単インストール機能から自動バックアップ機能、Wordpressのファイアウォール機能、独自SSL化機能といったようにWordpresサイト運営にあたって必要不可欠な機能は全て揃っています。
サイト表示の高速化については、高速インターフェース「NVMe(エヌブイエムイー)」や48コアCPUによりサーバー速度の高速化を図り、XアクセラレータによりPHP処理の高速化を図るという2段構えの技術でWebサイト表示の高速化を実現しています。なかでも、サーバー処理速度の高速化技術については、他社レンタルサーバーと大きな差別化を図ることができており、安定したWebサイト運営につながる要因となっています。
また、サポート体制については、メールだけでなく電話によるサポート体制が整っており、ちゃんと人がいて対応してくれることで初心者の方でも安心して相談することができます。
◆Xserver 機能一覧 | |
プラン名 | X10プラン |
初期費用(税込み) | 無料 |
月額料金(税込み) | ¥990/月(36ヶ月プラン)、¥1,045/月(24ヶ月プラン)、¥1,100/月(12ヶ月プラン)、¥1,210/月(6ヶ月プラン)、¥1,320/月(3ヶ月プラン) |
サーバー容量 | 300GB 約150,000記事の作成が可能です。 |
転送量 | 900GB/日 1日あたり約45万アクセスまで対応可能です。 |
作れるWordpressサイト数 | 無制限 |
1サイトあたりの容量 | 無制限 |
バックアップ機能 | ○ 過去14日分 |
サイト表示の高速化 | ○ NVMe(エヌブイエムイー)、Xアクセラレータ |
Wordpress簡単インストール機能 | ○ |
WAF(ファイアウォール)機能 | ○ |
無料SSL化対応 | ○ |
有料SSL化対応 | ○ 著名ブランドのサイトシールにも対応 |
サポート体制 | 電話、メール |
Xserverが向いているユーザーのタイプとは?
◆Xserverが向いているユーザーのタイプ
- WordPressサイト作成に役立つ豊富な機能と充実したサポートが必要なWordpress初心者~上級者
- 利用者が多く実績のある安定したレンタルサーバーを利用したいユーザー
- SEO対策を意識したアフィリエイトサイトを運営したいユーザー
Xserverについてより深く理解しよう|Xserverの特徴一覧
Xserverの特徴の一部を抜粋して掲載していいます。(項目をクリックすると開きます。)
まとめ
この記事では、「サーバーとは?」といった説明に始まり、自作サーバーとレンタルサーバーの違い、ブログやホームページの運営にあたりどのようなサーバーが向いているのかといった点について説明してきましたがいかがだったでしょうか?
ブログやホームページを公開するためには、サーバーを用意して、そのサーバーの中にサイトの情報をアップロードするという作業が必要不可欠です。ぜひ作業のひとつとしてサーバーを使うのではなく、何のためにサーバーを利用するのかといった背景的な理解もしっかり行ってより適切な対応をできるなりましょう。