- WordPressって何?
- WordPressを使うと何ができるの?
- WordPressを始めるにはどうしたらいいの?
WordPress(ワードプレス)とは、簡単にいうと、「ブログやホームページを簡単に作成できる仕組みを提供しているソフトウェア」のことで、現在世の中に存在しているWebサイトの40%以上がWordPress(ワードプレス)を使って製作されています。
では、なぜWordPress(ワードプレス)はWebサイト制作においてこれほどのシェアを実現しているのでしょうか?
この記事では、このような疑問に応える形で、「WordPress(ワードプレス)って何?」というトピックから、「WordPress(ワードプレス)を使うとできること」、「WordPress(ワードプレス)を使うことのメリット・デメリット」、そして「WordPress(ワードプレス)を始めるためにはどうすればいいのか?」というトピックまでを紹介していきます。
WordPress(ワードプレス)とは?
記事の冒頭でも説明したように、WordPress(ワードプレス)とは、CMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれる「ブログやホームページを簡単に作成できる仕組みを提供しているソフトウェア」のひとつです。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)は、WordPress(ワードプレス)以外にもたくさんのシステムがリリースされていますが、WordPress(ワードプレス)はそんな数あるCMS(コンテンツマネジメントシステム)の中でもダントツでトップのシェアを誇っています。
Webサイト市場シェア | CMS市場シェア | |
WordPress | 41.6% | 64.9% |
Shopify | 3.5% | 5.5% |
Joomla | 2.1% | 3.2% |
Squarespace | 1.6% | 2.6% |
Wix | 1.6% | 2.5% |
Drupal | 1.4% | 2.3% |
Bitrix | 1.0% | 1.6% |
その他 | 47.2% | 17.4% |
出典:W3Techs
グラフを見てもらえば分かるように、Wordpressサイトは世の中にあるWebサイトの41.6%を占めており、CMS市場の中では64.9%のシェアを占めています。
なぜ、このようにWordpress(ワードプレス)は人気があるのでしょうか?
次に、WordPress(ワードプレス)が人気の理由を紹介していきます。
WordPress(ワードプレス)が人気の理由
理由1. 無料で利用できる
WordPressはオープンソースのソフトウェアとして公開されているため、基本的に無料でインストールをして利用することができます。そのため、金銭的なリスクが小さく、WordPressを始めることに対しての敷居が低いことが利用者が多い大きな要因といえるでしょう。
ただし、WordPressをは始めるためには、レンタルサーバーの準備やドメインの取得などが必要で、その部分には数千円程度の費用がかかることは注意しておきましょう。
理由2. プログラミングスキルがなくてもWebサイトを作ることができる
一般的に、WordPressを使わないでWebサイトを作ろうと思うと、自分でHTMLやCSS、JavaScriptといった言語を駆使してWebサイトを作成していくことになります。
しかし、WordPressを利用することで、プログラミングをしなくても直感的な操作だけでWebサイトを作ることができてしまいます。Webサイトのデザインに関しても「テーマ」を使えば着せ替えするかのようにデザインの変更ができます。機能についても「プラグイン」をインストールすれば欲しい機能を手に入れることができます。
このような初心者でも簡単に始められるような参入障壁の低さも、WordPress人気の要因といえるでしょう。
理由3. 利用者が多いためインターネット上に膨大な量のQ&Aやトラブルシューティングが蓄積されている
先ほども説明したように、Webサイト全体におけるWordPressのシェア数は圧倒的で、利用者数も絶大な人数にのぼります。そのため、インターネット上にはWordPressに関する膨大な量のQ&Aやトラブルシューティングが蓄積されています。
このように、初心者でも個人でも困ったときに解決できるような環境が整っていることもWordPressが人気のある理由のひとつです。
以上が、WordPress(ワードプレス)がWebサイト制作において圧倒的な人気を誇る理由です。
では、そんな人気を誇るWordPress(ワードプレス)を使うと具体的にどのようなことができるのでしょうか?
WordPress(ワードプレス)を使うと何ができるの?|WordPress(ワードプレス)を始めるためにはどうすればいいの?
WordPress(ワードプレス)を使うとできること
HTMLの知識がなくても記事やページの追加を簡単に行える
WordPressには、「投稿」という機能があり、Word文書などを作成するような感覚で記事を追加することができます。
また、「投稿」とは別に「固定ページ」という機能もあり、トップページやお問い合わせページといった独立したページをブログ記事などと区別して管理することができます。
プログラミング知識がなくてもデザインを変更できる
WordPressを利用する理由として、豊富なテーマが揃っているということをあげる方は多いのではないでしょうか?
テーマとは、Webサイトのデザインテンプレートのようなもので、どのようなテーマを選ぶかによってサイトのデザインが決定します。そして、テーマを変更すると、着せ替え人形のようにガラッと違った印象のWebサイトに変えることもできます。
特に、これからWordPressを始めるという方にとっては、このテーマ選びというのはとても大事な部分ですのでぜひ納得いくものを選んでください。
プログラミング知識がなくても様々な機能を拡張できる
WordPressを利用するもう一つの理由は、プラグインと呼ばれる拡張機能の豊富さです。
プラグインには、セキュリティ機能の強化やお問い合わせフォームの追加、吹き出し機能の追加、テーブル機能の追加といったように様々な機能を持つプラグインが存在しています。
WordPressでプラグインをインストールすることで、このようなテーマに備わっていな様々な機能を追加することができます。
少しのプログラミング知識があれば自由にカスタマイズができる
プログラミングが少しできるようになったという方にとっての楽しみのひとつがWordPressのカスタマイズです。テーマ自体にカスタマイズ機能が備わっているものも多くありますが、少しのプログラミング知識があれば、さらに多くのカスタマイズを行うことができるようになります。プログラミングが少しできるようになれば、ぜひカスタマイズにトライして他のWebサイトと差別化を図っていきましょう。
ここで紹介したこと以外にも、WordPress(ワードプレス)には様々な機能が備わっています。
では、そんなWordpress(ワードプレス)を始めるためにはどのような環境が必要なのでしょうか?
WordPress(ワードプレス)を始めるために必要な環境
先ほども説明したようにWordPress(ワードプレス)はオープンソースとして配布されているソフトウェアで、無料で利用することができます。
しかし、WordPress(ワードプレス)を始めるために必要な環境を整えるという点では、多少のコストがかかってしまいます。以下では、具体的にどのような環境が必要かを説明していきます。
- サーバー(レンタルサーバー)の準備
- ドメイン(WebサイトのURL)の取得
- WordPressテーマの購入(Webサイトのデザインテンプレート)
WordPress(ワードプレス)を始めるためには、最低でも以上の環境を準備する必要があります。ひとつずつ見ていきましょう。
サーバー(レンタルサーバー)の準備
サーバーとは、WordPressで作成したブログやホームページのデータを保存して、インターネット利用者のリクエストに応じてページを表示するサーバーコンピューターのことです。
WordPressを始めるには、このサーバー環境を整える必要があるのですが、レンタルサーバーを利用すれば、月に1,000/月~¥2,000/月程度で十分な環境のサーバーを用意することができます。
ドメイン(WebサイトのURL)の取得
ドメインとは、Webサイトのインターネット上の住所のようなもので、https://www.○○○.com/というWebサイトURLの〇〇〇.comの部分を指します。
このドメインについては、レンタルサーバーを契約すると無料で取得できるものと、「お名前.com」のようなドメイン登録サービスで有料で取得するものがあり、それによって費用の有無が変わってきます。
WordPressテーマの購入(Webサイトのデザインテンプレート)
WordPressテーマとは、WordPressを使ってブログやホームページなどのサイト制作を行う際に、配色やレイアウトといったデザインパターン、マーカーやボックス作成機能、吹き出し作成機能といった記事作成支援ツール、メニューやサイドバーなどのウィジェット管理機能、ランダム広告やフッター広告など広告管理機能など、サイト作成に必要なあらゆる機能がパッケージ化されたサイト作成テンプレートのことです。
WordPressテーマには、有料テーマ、無料テーマがあり、どのようなテーマを選ぶかによって。サイトデザインや利便性が大きく変わるので、時間をかけて選ぶことがおすすです。
以上、WordPress(ワードプレス)でできることと、WordPress(ワードプレス)を始めるために必要な環境について見てきました。まとめると、WordPress(ワードプレス)のメリットとデメリットは以下のようになります。
WordPress(ワードプレス)のメリット
- サイト制作・管理のソフトウェアを無料で使える
- プログラミング知識がなくても本格的なWebサイトが作れる
- 利用者数が多く膨大な情報が蓄積されているためトラブル対応が個人・初心者でも簡単
WordPress(ワードプレス)のテメリット
- WordPressの動作環境整備に多少のコストがかかる
- セキュリティ対策は利用者自身で行う必要がある
WordPress(ワードプレス)サイトを運営する際に最も心がける必要がある点は、セキュリティ対策についてです。WordPress(ワードプレス)の本体同様に、そのテーマやプラグインもオープンソースとして公開されています。つまり、開発者によってはセキュリティ対策が十分に施されておらず、テーマやプラグインの中にはセキュリティの脆弱性が見受けられることも度々あります。この点に関しては、WordPress(ワードプレス)利用者自身で、「サーバーのセキュリティを強化する」とか「セキュリティ対策用のプラグインを導入する」といった施策を自己責任で行う必要があります。
少し高度なトピック|Wordpressの仕組み
この章は、Wordpressの仕組みについて簡単に説明していますが、プログラミングの知識が少し必要ですので、読み飛ばしても大丈夫です。
WordPressは、テンプレートファイルを使ってWebページを表示します。このテンプレートファイルは、PHPで記述されています。つまり、WordPressではこのPHPファイルでWebページを表示をしているためHTMLファイルが存在しません。
この点が、通常のHTMLサイトと異なるところです。
WordPressサイトの場合は、上図にも書いているように「https://○○○.com/?123」というような形式でリクエストを送ります。このURLの「?123」という部分がリクエストになっており、「〇〇〇.comのWebサーバー内のp123というページを表示してほしい」という意味になっています。
このようなリクエストに応じて、WordPressが適切なテンプレートファイル(図の③部分)を選択して、ページを表示するために必要なデータをデータベースから取得してきます(図の④と⑤の部分)。その取得したデータがテンプレートファイルに埋め込まれることによってHTMLが生成されページが表示されます。
このようなWebページ表示の過程がWordpressが「動的サイト」と呼ばれる理由です。
まとめ
WordPress(ワードプレス)について、その機能から始め方まで紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
これからブログやホームページといったWebサイトの運営を始めるという方にとって、WordPress(ワードプレス)以外の選択肢はないといえるぐらい、WordPress(ワードプレス)は使いやすくデザイン性にも優れたサービスです。利用者数が圧倒的に多いということもそれを証明していますね。
当サイトでは、これからWordPress(ワードプレス)を始めようと考えている方にとって参考になるような情報を他にも紹介しているのでぜひ参考にしてください。