

- CAD利用技術者試験とは?
- 資格取得におすすめの本は?
- 資格取得におすすめの講座は?
この記事では、上記のような疑問に応える形で、CAD利用技術者試験の概要と勉強方法について解説しています。
CAD利用技術者試験とは?
CAD利用技術者試験には、2次元CAD利用技術者試験と3次元CAD利用技術者試験の2種類の試験があり、それぞれ2次元CAD利用技術者試験は「基礎」、「2級」、「1級」に、3次元CAD利用技術者試験は「2級」、「準1級」、「1級」に段階分けされています。
一般社団法人コンピュータ教育振興協会が運営する民間CAD資格で、CAD資格の中で最も知名度の高い資格です。なかでも1級を所持していれば、企業に対して一定レベル以上のCAD技能の証明になり、就職に有利に働きます。
試験内容は、汎用CADに対しての基本的な知識から製図能力、トレース能力、各専門分野での知識などCADオペレーターとして必要とされる知識や能力を問われます。
CAD初心者から実際に現場で働くCADオペレーターまでが挑戦できる資格なのでCAD技能を高めたい人や対外的にCAD技能を証明したい人におすすめできる資格です。
2次元CAD利用技術者試験 | |
概要 | 1級(機械・建築・トレース)/2級/基礎 |
認定団体 | 一般社団法人コンピュータ教育振興協会 |
難易度 | 1級: 2級: ※資格の王道に掲載の難易度を参照 |
合格率 | 基礎:65.7% 2級 :49.2% 1級 :34.6%(機械) |
受験資格 | 2級、基礎:制限なし 1級:過去の1級有資格者2級有資格者 |
受験料(税込) | 1級 16,500円 2級 6,050円 基礎 4,400円 |
試験日時 | 毎年11月初旬頃 |
試験内容 | 基礎、2級 CADの基礎知識と基本機能に関する筆記試験 1級 各分野における専門知識を問う筆記試験と実技試験 |
就職は | 設計事務所、土木・建設業、自動車メーカー、機械メーカー、インテリアメーカーなど |
3次元CAD利用技術者試験 | |
概要 | 1級(機械・建築・トレース)/準1級/2級 |
認定団体 | 一般社団法人コンピュータ教育振興協会 |
難易度 | 1級 : 準1級: 2級 : ※資格の王道に掲載の難易度を参照 |
合格率 | 2級 :73.7% 準1級 :60.1% 1級 :27.2% |
受験資格 | 2級:制限なし 準1級、1級:2級有資格者 |
受験料(税込) | 1級 16,500円 2級 11,000円 基礎 7,700円 |
試験日時 | 毎年11月初旬頃 |
試験内容 | 2級 CADの基礎知識と基本機能に関する筆記試験 1級、準1級 CADリテラシー、形状認識能力、モデリング能力を問う筆記試験と実技試験 |
就職は? | 設計事務所、土木・建設業、自動車メーカー、機械メーカー、インテリアメーカーなど |
試験内容の詳細(1級)
2次元CAD利用技術者試験 1級(建築)
実技試験 合計80分
■RC図
平面図、断面図、立面図、矩形図、部分図、展開図
■木造
平面図、断面図、立面図、部分図、展開図
筆記試験 合計80分
■建築製図の基礎知識
建築業務の基本知識、建築製図、建築の主な構造、建築の主な材料と部材、モデュール、建築法規、建築業務と建築図面の役割
■建築生産の電子情報
情報の伝達と共有、建築CALS/EC/、3次元CAD、コンピュータによるシミュレーション
3次元CAD利用技術者試験 1級
実技試験 120分
■CADリテラシー、形状認識能力
・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。
■アセンブリモデリング能力
・パーツモデルを作成し、それらを組み立ててアセンブリモデルを作成する問題。パーツモデルを正しく組み立てることができるかを問う。
■2次元図面からのパーツモデリング能力
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
筆記試験 60分
■3次元CADの概念
3次元CADとは、3次元CADの活用、3次元CADの歴史、3次元モデルのデータ構造、3次元モデルの構成、表示技術
■3次元CADの機能と実用的モデリング手法
3次元CADによる設計、モデリング機能、実用化の事例、複合化したコマンド、検査・計測・解析の方法、モデリング手法、アセンブリモデリング、実用上の注意点
■3次元CADデータの管理と周辺知識
プロジェクト管理、PDM、コンピュータシステムの構成、CADとネットワーク知識、情報セキュリティ
■3次元CADデータの活用
CAE、CAM、CAT、CG、3Dプリンター、DMU、コラボレーション、3次元CADデータの応用例
CAD利用技術者試験の学習におすすめの本
2次元CAD利用技術者試験には、以下の本がおすすめです。
テキストから問題集までがセットになっているので1冊で試験対策を行うことができます。
3次元CAD利用技術者試験には、以下の本がおすすめです。
2級、準1級、1級まですべての段階に対応しているため体系的に試験対策を行うことができます。
さらに、実践的なCADのスキルを身につけるためには、以下のような各専門分野でのCADの本がおすすめです。
CAD利用技術者試験の取得におすすめの講座
また、CAD利用技術者試験を勉強することに加えて、本格的にCADオペレーターとしてのスキルアップを図ろうと考えている方にはしっかりした講座の受講がおすすめです。
以下のヒューマンアカデミーの講座では、体系的にCADオペレーターとしてのスキルを身につけられることに加えて、CAD利用技術者試験を取得することができます。
ヒューマンアカデミー株式会社
ヒューマンアカデミー CAD講座
¥7,000/月~¥8,800/月
選べる学習スタイルと96.2%という高い就職内定率が特徴の人気CAD講座
ヒューマン・アカデミーのCAD講座の大きな特徴のひとつが、受講者の都合に合わせて複数の学習スタイルが用意されているという点です。
通信(オンライン)スタイル
通学スタイル
ブレンドスタイル
上記のように、インターネット環境さえあればどこでも受講できる通信(オンラインスタイル)や、通学を通してしっかり学ぶ通学スタイル、それぞれのいいとこどりをしたブレンドスタイルというように、ヒューマン・アカデミーには受講者の都合に合わせた様々な学習スタイルが用意されています。
また、ヒューマンアカデミーでは、業界でスタンダードとなっている「2次元CAD利用技術者試験」を取得することができるのも特徴のひとつです。「2次元CAD利用技術者試験」は、所持していることで一定以上のCADスキルを保有していることを証明してくれるCAD業界においてはスタンダードとなっている資格です。
加えて、ヒューマンアカデミーが支持されている大きな理由のひとつが96.2%という高い就職内定率です。CADスキルの習得はもちろんですが、実際にCADを使用する仕事に就くまでをサポートしてくれる充実したキャリアサポートもヒューマンアカデミーの特徴です。
ヒューマンアカデミーCAD講座 | |
コース概要 | CADオペレーター養成講座 AutoCADベーシックコース 建築CAD総合エキスパートコース 建築CAD総合コース 機械CAD2D・3Dコース 建築製図コース Jw-CAD基礎講座 etc |
受講費用 | 月々3,000円~(税込) |
CADソフトの種類 | AutoCAD Inventor Revit Jw_cad |
学習スタイル | 通学制 通信制 ブレンドスタイル |
就職サポート | あり |
教育訓練給付金 | あり |
校舎一覧 | 札幌校、仙台校、大宮校、新宿校、銀座校、柏校、千葉校、横浜校、静岡校、浜松校、名古屋校、京都校、大阪梅田校、天王寺校、三宮校、大阪心斎橋港、岡山校、高松校、広島校、福岡校、熊本校、鹿児島校、那覇校 |
ヒューマンアカデミーのCAD講座が選ばれる理由
※各項目をクリックすると開きます。
他にも、以下の記事でおすすめのCAD講座を紹介しています。ぜひ参考ににしてください。
まとめ
この記事では、CAD利用技術者試験についてその概要から勉強方法までを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
CADオペレーターの資格には、ここで紹介したCAD利用技術者試験以外にも有用な資格がいくつかあります。以下の記事では、CADオペレーターとしておすすめの資格を紹介しているのでそちらも参考にしてください。
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