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この記事で解決できる疑問点
  • EMA(指数平滑移動平均線)とSMA(単純移動平均線)の違いが分からない・・・
  • EMA(指数平滑移動平均線)を使うとなぜ良いのか分からない・・・

この記事では、単純移動平均線(SMA)との違いに注目しながら、上記のような疑問に応える形で指数平滑移動平均線(EMA)について説明していきます。

指数平滑移動平均線(EMA)とは?

EMAの説明

基本的な役割は、単純移動平均線(SMA)と同じですが、直近の価格により重きを置いた価格変動の平均値で、かつ、過去のすべてのデータを織り込んでいるという点が単純移動平均線(SMA)との違いになっています

◆指数平滑移動平均線(EMA)の計算式

EMAy:前の足(昨日)時点でのEMA

P:現在の価格(終値)

n:足の本数(パラメーター)とすると、

EMA = { EMAy × (n-1) + P × 2 } ÷ ( n+ 1 )

 例えば、時間軸が日足で、20日EMAだとすると、「昨日のEMAの値に19日をかけた値」と「今日の終値に2かけた値」を足して、それを21日で割ることで、今日のEMAの値が算出されます

指数平滑移動平均線(EMA)と単純移動平均線(SMA)との違い

単純移動平均線(SMA)は、投資家のポジションの平均価格を表しているという点で使い勝手が良いテクニカル指標ですが、その値が新しく加わる価格だけでなく、平均する期間から抜けていく値にも影響を受けてしまうことが弱点として知られています

例えば、20日移動平均線の場合、19日前の終値から現在の今日の終値までの20日分のデータの平均をとります。これが、翌日になると、18日前の終値から明日の終値までの20日間の平均の値となります。この際、平均の計算対象から外れる19日前の終値と新しく平均の計算に加わる明日の終値のどちらかが高いかという点に現在の移動平均線の値が左右されてしまいます。つまり、明日の価格が今日より上がれば、明日時点での移動平均線の傾きは右肩上がりに上昇するはずです。しかし、平均の計算から抜けてしまう19日前の終値が明日の終値よりも高ければ、新しく計算された平均値(移動平均線の値)は下がってしまい、移動平均線が右肩下がりになってしまいます。

レアなケースですが、単純移動平均線は、本来右肩上がりになるべき線が右肩下がりになってしまうという「だまし」が発生してしまうことが少なからずあります。

このような、単純移動平均線(SMA)の弱点を改善したテクニカル指標が指数平滑移動平均線(EMA)です。

単純移動平均線(SMA)との違いをあげると以下のようになります。

  • EMAの方が価格感応度(価格に対する反応速度)が高い
  • EMAの方が線が滑らか→だましが少ない
  • SMAは一定期間(パラメーターによる)の価格のみを反映しているのに対し、EMAは過去のすべての価格を反映している

EMAの場合は、計算式からも分かるように過去のデータが全て織り込まれています。SMAのように、時間の推移によってデータが抜け落ちてしまうというようなこともありません。つまり、EMAの方がよりだましが少なくなり、かつ価格に対す反応速度も上がることで、サインが出るタイミングも早くなる傾向にあります。

EMAの価格感応度

EMAの滑らかさ

また、現在ポジションを保有している投資家の平均建値についても、EMAの方がSMAより正確に把握することができる。上でも説明したように、EMAはSMAと比べて直近の価格により重みを置いています。計算式からも現在の価格を×2することで重みを置いていることが分かります。これは、言い換えると、現在もポジションを保有し続けている可能性が高い直近の投資家の建値(買った値段)に重みを置いているということになります

移動平均線は投資家の建値の平均値であるという内容については、移動平均線に関する記事を参照してください。

まとめ

この記事では、指数平滑移動平均線(EMA)について単純移動平均線(SMA)との違いに注目くしながら説明してきましたがいかがだったでしょうか?

もう一度簡単に説明すると、指数平滑移動平均線(EMA)は単純移動平均線(SMA)の弱点を改善したテクニカル指標だということができます

EMAを使った有名なテクニカル分析にMACD分析があります。このMACD分析というのは、通常の移動平均線分析よりも早くトレンド入りのサインを読み取ろうという分析方法で投資家の中でも人気がある分析手法です。

また、これからFXを始めようという方には以下の記事でおすすめのFX口座比較を紹介していますのでそちらも参考にしてください。

 

この記事の執筆者

しろくま
しろくま
WebMonsterの代表。京都大学においてMBA(経営学修士)を取得。現在、サラリーマンをする傍ら、Webコンテンツ制作、株式投資で収入を得ており、その経験をもとに会社に頼らず個人で稼ぐための方法を発信しています。