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この記事で解決できる疑問点
  • FXを始めたばかりで移動平均線を使っているけど移動平均線が何のためにあるのか分からない・・・
  • ローソク足が移動平均線を上抜いたらゴールデンクロスでトレンドが加速していくといったことを聞いたことがあるけど、なぜそのような動きになるのか分からない・・・

FXを始めたての頃は特に、移動平均線より現在の価格(ローソク足)が上にあれば上昇トレンドであるとか、ゴールデンクロスやデッドクロスはトレンドの転換のサインであるとか、移動平均線を使ったチャートの見方について学んだことある方がほとんどだと思います。でも、なぜそのような移動平均線を使ったチャートパターンがトレンド継続やトレンド転換のサインになるのか分からないという方が多いのではないでしょうか。

この記事では、上記のような疑問に応える形で、移動平均線の正しい見方と移動平均線を使ったチャートパターンの見方について説明していきます。

移動平均線とは何か?

移動平均線概要

移動平均線とは、現在の終値を基点とした過去n日間(本間)の終値の平均のことです。また、過去n日間(本間)においてポジションを保有した人の平均建値ということもできます。建値とは、買いポジションであれば買った時の価格、売りポジションであれば売った時の価格のことで、平均建値とはそのポジションを保有している人の買ったときもしくは売った時の価格の平均です。この移動平均線が平均建値であるということを理解することが移動平均線を使ったすべてのチャートパターンを理解するうえで最も重要なポイントです

つまり、その平均的な買値(もしくは売値)である移動平均線よりも現在の価格(ローソク足)が高ければ、現在ポジションを保有している人は平均して(現在価格 – 移動平均線の現在値)×ポジション数の含み益(買いポジションの場合)を得ていることになります

移動平均線含み益

反対に、価格(ローソク足)が移動平均線より下にあれば、買いポジションの投資家は含み損を抱えていることになる

また、価格(ローソク足)と移動平均線が重なっていれば含み損益が平均して±0になっているということになる。

売りポジションの投資家の場合は、この反対になります。

このように、移動平均線と価格(ローソク足)の関係を見ることで、現在の投資家のポジションが含み益になっているのか、それとも含み損になっているのか、その状況によって投資家の心理がどうなっているのかを判断していくというのがこの移動平均線を使ったテクニカル分析の本質といえます。

また、移動平均線を理解するうえで、移動平均線がどのように算出されているかを知ることも重要ですので、以下を参考にしてください。

◆移動平均線の数学的根拠(計算式)の理解

n本移動平均線の現在の値をPnとすると、

Pn=(現在から遡ってn本間の終値の合計)/n

移動平均線=Pnの値の集合

つまり、Pnを結ぶと移動平均線を描くことができます。

移動平均線を使う目的とは?

移動平均線を使う目的は、ギザギザしている価格の動き滑らかにすることでトレンドを直感的に理解しやすくすることと、移動平均線とローソク足の組み合わせによるチャートパターンで現在の相場の状況を直感的に把握できるようにすることです。

つまり、価格の動きだけでは分かりづらい相場の状況を移動平均線を使うことで視覚的に理解しやすくするということが移動平均線を使うことの最大の目的であるということができます。

移動平均線目的

以下では、この移動平均線と価格(ローソク足)の関係がどのような関係にあるとき、市場がどういう状況にあるのかをいくつかのチャートパターンを使って説明していきます。

移動平均線を使ったチャートパターン

ゴールデンクロスとデッドクロス

ゴールデンクロス、デッドクロスというのは、移動平均線を使ったチャートパターンの中で最も有名なパターンのひとつです。

ゴールデンクロスとは、価格(ローソク足)が移動平均線を下から上抜く動きのこと、もしくは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上抜く動きのことで、一般的に相場が上昇トレンドになるサインとして知られています。

移動平均線ゴールデンクロス

デッドクロスとは、価格(ローソク足)が移動平均線を上から下抜く動きのこと、もしくは、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下抜く動きのことで、一般的に相場が下降トレンドになるサインとして知られています。

移動平均線デッドクロス

では、なぜゴールデンクロスは買いのサインになるのでしょうか?

価格と移動平均線の関係から、ゴールデンクロス前の買いポジション派の投資家は、移動平均線>価格で含み損の状態になっている。

ゴールデンクロス後は、移動平均線<価格になり含み益に変わる。

つまり、ゴールデンクロスは、買いポジション派にとって、含み損で不安だった心理状況から安心して強気な心理状況に変わるポイントだということができます

そして、ゴールデンクロスをして移動平均線と価格が離れてくると、売りポジション派が含み損に耐え切れなくなり、損切の買いが入ってきます。この損切の買いにより価格は押し上げられ、上昇トレンドが継続していきます。

このような投資家の心理的変化がゴールデンクロスにより生じることで上昇トレンドのサインとして知られているというわけです。

ただし、もみ合いのゴールデンクロスやデッドクロスには注意が必要です。もみ合い(レンジ相場)中は、何度もゴールデンクロスやデッドクロスが生じるため、買い手も売り手も小さな含み益と含み損を繰り返すことになります。そのため、クロスによる投資家の心理的変化はあまり生じません。そのため、ゴールデンクロスもデッドクロスもトレンドのサインにはならないため、クロスだけを根拠にポジションを持つと手痛い目に合ってしまうことになりかねません

ゴールデンクロスにしろデッドクロスにしろクロスを確認したうえで、その後の動きを見てからエントリーすることが重要です。

パーフェクトオーダー

パーフェクトオーダーとは、上昇トレンドであれば、3本の移動平均線の並び順が上から短期・中期・長期という位置関係になっており、かつ、移動平均線が3本とも右肩上がりとなっている状態で、上昇トレンドの勢いが強いということを表しています

短期移動平均線が中期移動平均線、長期移動平均線をゴールデンクロスしており、中期移動平均線が長期移動平均線をゴールデンクロスしているので、移動平均線と価格の関係から、短・中・長期どの期間で見ても買い派の投資家に含み益が生じていることが分かります。つまり、市場は強気ムード一色になります。

パーフェクトオーダー買い

下降トレンドであれば、3本の移動平均線の並び順が下から短期・中期・長期という位置関係になっており、かつ、移動平均線が3本とも右肩下がりとなっている状態で、下降トレンドの勢いが強いということを表しています

上昇トレンドのパーフェクトオーダーとは逆で、短・中・長期どの期間で見ても売り派の投資家に含み益が出ている状況で、市場は弱気ムード一色になります。

パーフェクトオーダー売り

上昇トレンド、下降トレンド問わず、パーフェクトオーダーが確認できているときは、現在のトレンドの方向と同じ方向にエントリーすることが鉄則で、適切な損切価格を設定することによって、リスクを大きく下げることができます。

まとめ

この記事では、移動平均線の正しい見方と、移動平均線とローソク足の位置関係により投資家にどのような心理的変化が生じるのかについて説明してきました。

記事内において何度も説明してきたように、移動平均線と価格の関係をみることで視覚的に投資家の心理状態を読み解くことができます。そして、その心理状態からトレンドが上昇になるのか下降になるのかといったシナリオを予測することができます。つまり、上昇トレンドであれば買いでエントリーするポイントを探す、下降トレンドであれば売りでエントリーするポイントを探すというように、移動平均線はエントリーする方向付けをするための手法として使うことが重要です。

移動平均線だけでなく、併せて、他の分析により具体的なエントリーポイントを探していくことも重要ですね。

また、これからFXを始めようという方には以下の記事でおすすめのFX口座比較を紹介していますのでそちらも参考にしてください。

 

この記事の執筆者

しろくま
しろくま
WebMonsterの代表。京都大学においてMBA(経営学修士)を取得。現在、サラリーマンをする傍ら、Webコンテンツ制作、株式投資で収入を得ており、その経験をもとに会社に頼らず個人で稼ぐための方法を発信しています。