RSIアイキャッチ
この記事で解決できる問題点・疑問点
  • FXでエントリーしたらいつも逆行して含み損からのスタートになってしまうことが多い・・・

FX投資を始めたけどなかなか上手くいかないというトレーダーのほとんどはこのような悩みを抱えているのではないでしょうか?

もちろん、スプレッドや手数料の関係でトントンであればマイナスの状態になるのは当たり前ですが、しっかりと上がり始めたところで買ったり、下がり始めたところで売ったりすれば、含み益の状態でポジションを持つことができます。

含み損からスタートしてしまう場合の多くは、そろそろ上がるだろうとか、そろそろ下がるだろうというタイミングを見誤ってエントリーしてしまっていることがほとんどです

この記事で紹介しているRSI(相対力指数)という指標は、そろそろ上がるだろうとか、そろそろ下がるだろうといったポイントを視覚的に教えてくれる指標です

もちろんだましになることも多いですが、RSIに注目している投資家が多いこともあって、移動平均線などの他のテクニカル分析と併用することで間違いなく勝率は上がるはずです。

以下では、RSIについてその算出方法から具体的な指標の見方、RSIを使ったトレードの実例までを紹介していきます。

RSI(相対力指数)とは?

振り子

RSI(相対力指数)とは、Relative Strength Indexの頭文字で日本語では、相対力指数と呼ばれています。現在の価格が「買われすぎ」なのか、それと「売られすぎ」なのかというように、売り勢力と買い勢力の相対的な力関係を示すオシレーター系の指標です

オシレーター系指標とは、地震計のように振幅を測定する指標のことで、その振幅によってトレンドの強弱を表します。トレンド系の指標は、トレンドが発生してからシグナルが出るのに対して、オシレーター系の指標は価格変動と並行してタイムラグなくシグナルが発生すため、底から天井まで余すことなく取れる可能性があります。しかし、その反面、例えば強気の上昇トレンド時にも買われすぎシグナル、つまり売りサインを発生させてしまう可能性があるため、オシレーター系指標だけを用いたトレードは難しい判断が要求されます

◆RSIの算出方法

A = n本間の「終値の前足比の上昇幅」の合計

B = n本間の「終値の前足比の下落幅」の合計

RSI = A ÷ ( A + B ) × 100 %

つまり、全体の価格変化の中で上昇エネルギーがどれくらいあったかを示しています

また、nのパラメーターについては14本が使われるケースが多いです。

RSI(相対力指数)の数値の見方

RSI(相対力指数)の基本的な数値の見方については以下の通りです。

  • 上昇トレンド時は50%以上で推移
  • 下降トレンド時は50%以下で推移
  • もみ合い(レンジ)期は50%を挟んで行ったり来たり
  • 70%以上(強気の上昇トレンドではないことが条件)で買われすぎのサイン
  • 30%以下(弱気の下降トレンドではないことが条件)で売られすぎのサイン

つまり、下図のように30%や70%を超えると反発の可能性があることを示していることになります。

RSIの基本

RSIを使ったトレード戦略の紹介

RSIパワーゾーン戦略

RSIを使った有名なトレード戦略のひとつに、RSIパワーゾーンという戦略があります。

このRSIパワーゾーンとは、LCAキャピタル兼コナーズ・リサーチのCEOであるローレンス・A・コナーズが提唱する定量的トレード戦略で、上昇トレンド時に価格の下落によって市場に恐怖が高まるRSIの水準のことで、この水準で買えば高勝率を得られる水準のことをいいます。

◆RSIパワーゾーンの運用ルール

  • 価格が200日単純移動平均線を上回っている。(上昇トレンドの特定)
  • 4期間RSIが30(25)を下回って引ける
  • さらに価格が下落し4期間RSIが25(20)を下回って引けたらポジションを2倍にする。
  • 4期間RSIが55を上回ったタイミングで売る。

 図示すると以下のようになります。

RSIパワーゾーン

コナーズによると、1993年~2017年の期間のSPYをRSIパワーゾーンを30に設定して検証した場合、90.59%の勝率(平均利益率1.73%)となったと説明しています。より具体的に内容を知りたい場合は、以下の本が参考になります。

パンローリング株式会社
「恐怖で買って、強欲で売る」短期売買法 ——人間の行動学に基づいた永遠に機能する戦略
(著)ローレンス・A・コナーズ

コナーズRSI

上記のRSIパワーゾーン戦略は、ワイルダー氏が提唱している通常のRSIを使ったトレード戦略ですが、コナーズは他にもコナーズRSIというオリジナルのオシレーター系指標も提唱しています。

それは、通常のRSIが示している価格のモメンタムに加えて、トレンドの連続期間、直近の価格変化の相対的な順位などの要素を加えた改良版のRSIです。

◆価格のモメンタム

コナーズRSIの一つ目の要素は、通常のRSIです。通常のRSIを使って買われすぎ、売られすぎといった価格のモメンタムを表します。コナーズは、このRSIの期間については3(日間)を提唱しています。

◆トレンドの連続期間

2つめの要素はトレンドの連続期間です。統計的に、連続して下げる期間が長いほど、価格が平均に戻るときに大きく上げやすい、また、価格が連続してあげる期間が長いほど、価格が平均に戻るときに大きく下げやすいという傾向があります。つまり、連続期間は実質的に買われすぎ・売られすぎの指標のひとつといえます。

コナーズは、このトレンドの連続期間に、価格(終値)ではなく、連続期間の数値に対しての2機関RSIを使用しています。

◆価格変化の相対的な順位

3つめの価格変化の相対的な順位とは、前日の価格変化と比べた今日の価格変化の順位のことで、パーセントランクで表すことができます。例えば、今日の終値106円、機能の終値が105円で、パラメーターに20期間を設定すると、

前日比騰落率 = ( 106 – 105 ) ÷ 105 = 0.95%

20期間のうちに前日比騰落率0.95%に満たない上昇率が15個あったとすると、0.95%は16番目の値ということになる。よってパーセントランクは、パーセントランク = 16 ÷ 20 = 80% となります。

コナーズRSIでは、ここで説明した0100の尺度で表すことができる①②③の指標の平均値をRSIの指標として使います。コナーズRSIを使ったエントリーについては、RSIパワーゾーンと同様です。

パンローリング株式会社
魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門
(著)ローレンス・A・コナーズ、(著)リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ

まとめ

この記事では、RSIについてその仕組みから実際のトレード戦略の例までを紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

最後に、RSIを提唱したワイルダーの原著の中に含まれているRSIの公式を載せておきますので、興味がある方は見てみてください。

また、これからFXを始めようという方には以下の記事でおすすめのFX口座比較を紹介していますのでそちらも参考にしてください。

 

 ワイルダーによるRSIの公式

RS=(n期間の平均上昇幅)/(n期間の平均下落幅)=a/b とすると、

RSI=100-100/(1+RS)

=100(1-1/(1+RS))

=100{(1+RS-1)/(1+RS)}

=100{RS/(1+RS)}

=100{(a/b)/(1+a/b)

=100{(a/b)/{(b+a)/b}

=100×a/(a+b)

この記事の執筆者

しろくま
しろくま
WebMonsterの代表。京都大学においてMBA(経営学修士)を取得。現在、サラリーマンをする傍ら、Webコンテンツ制作、株式投資で収入を得ており、その経験をもとに会社に頼らず個人で稼ぐための方法を発信しています。