AutoCADで「回転」コマンドを自由自在に使いこなすための3つの方法
この記事で解決できる問題点・疑問点
  • AutoCADで図面を回転させたいけど、どのような方法があるのわからない。
  • 回転コマンドの「参照(R)」機能の使い方がわからない。

AutoCADには、図面を作成したり編集したりする上でとても便利な機能がたくさんあります。しかし、特にAutoCADにまだ慣れていない方にとっては、機能が多すぎるあまり混乱してしまうことも多々あります。

回転コマンドもそんな便利なAutoCADの機能のひとつですが、自由自在に使いこなすためには、少しだけ覚える必要があるAutoCAD特有の操作方法があります

この記事では、そのような内容を正しく理解できるように、実際に3つのケースを用いてAutoCADの回転コマンドの具体的な操作方法を説明していきます。

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AutoCAD回転コマンドを自由自在に使いこなすための3つの方法

AutoCADで図面や図形を回転させる場合、主に以下の3通りの方法のいずれかを用いて回転させることになります。

  • 回転角度を指定して回転させる。
  • 図面上に作図した線分の角度に合わせて回転させる。
  • 座標値が分かっている既知点2点に合わせて回転させる

以上が図面や図形を回転させる場合の考え方の基本です。以下では、それぞれの方法に対して、ケースを通して具体的に説明をしていきます。

回転角度を指定して回転させる

    例えば、特定のオブジェクト90度回転させたいというように、あらかじめ回転させる角度が決まっているものとします。

    このような場合は、回転角度による指定が便利です。

    ここでは、以下のような横長の長方形を90°回転させたいというケースで考えます。

     「修正」メニュー>「回転」

    1回転素材+メニュー

    オブジェクトを選択と表示されるので、回転させたいオブジェクトを選択してEnterを押します。

    2回転

    3回転

    次に、基点を指定と要求されるので、回転の基点としたい点を選択します。

    4回転

    続いて、回転角度を指定と要求されるので、オブジェクトを回転させたい角度を入力してEnterを押します。ここでは、90°と入力しています。

    6回転

    以上で完了です。図面が90°回転されました。

    7回転

    図面上に作図した線分の角度に合わせて回転させる

    図面上にある特定の線分(例えば水平線など)の角度に合わせてオブジェクトを回転させたい場合は、以下で説明する「参照(R)」機能を利用した方法で回転させるのが便利です。

    ここでは、図のような長方形の角度(向き)を水平に引かれた線分(水平線)の角度に合わせたいというケースで考えることにします。

    8回転参照R素材

    「修正」メニュー>「回転」

    9回転参照R

    まず、オブジェクトを選択と表示されるので、回転させたいオブジェクトを選択します。

    10回転参照R

    次に、基点を指定と要求されるので、回転の基点としたい点を選択します。

    11回転参照R

    ※これ以降の操作が通常の回転操作(角度指定による回転等)と異なるので注意が必要です。

    回転角度を指定と要求されますが、無視してコマンドライン(F9)の「参照(R)」をクリックして選択します。(Rと入力してEnterでも可)

    12回転参照R

    参照する角度と表示されるので、もう一度基点で指定した点を選択します。

    13回転参照R

    続いて、2点目を指定と表示されるので、回転させたい長方形の底辺の反対の端を選択します。

    14回転参照R

    最後に、新しい角度を指定と要求されるので、水平線の反対側の端を選択します。

    15回転参照R

    以上の操作で、線分の角度に合わせてオブジェクトが回転されます。

    16回転参照R

    座標値が分かっている既知点2点に合わせて回転させる

    最後は既知点2点の座標値が分かっている場合の角度の指定方法です。

    例えば、以下の図のように、一つの線分オブジェクトと座標値が分かっている2つの既知点があった場合のケースを考えてみます。

    17回転参照R座標素材

    回転をさせる前に、まずは上図のように線分の片方の端を分かっている既知点の一つに合わせます。

    ここからの操作は、上で説明した「参照(R)」を利用した回転のケースと同様です。

    「修正」メニュー>「回転」

    18回転参照R座標

    オブジェクトを選択と表示されるので、回転させたいオブジェクトを選択します。

    19回転参照R座標

    基点を指定と要求されるので、回転の基点としたい点(ひとつめの既知点)を選択します。

    20回転参照R座標

    回転角度を指定と要求されますが、無視してコマンドラインの「参照(R)」をクリックして選択します。(Rと入力してEnterでも可)

    21回転参照R座標

    参照する角度と表示されるので、もう一度基点で指定した点を選択します。

    22回転参照R座標

    続いて、2点目を指定と要求されるので、回転させたい線分の反対の端を選択します。

    23回転参照R座標

    最後に、新しい角度を指定と要求されるので、2つ目の既知点を選択します。

    24回転参照R座標

    以上の操作で、2つの既知点に合わせてオブジェクトが回転されました。

    25回転参照R座標

    まとめ

    回転角度を指定、線分の傾きを参照、座標値を参照という3つのパターンを通して「回転」コマンドの説明をしてきましたがいかがだったでしょうか?

    AutoCADでは、「回転」コマンド以外にも「参照(R)」機能を利用する場面が多々あります。「尺度変更」コマンドなどもその一つです。要は、AutoCADを自由自在に使いこなせるようになるためには、「操作のパターンを覚える」ということがとても大事です。慣れない部分は、繰り返し操作をしてぜひ使いこなせるようになってください。

    回転コマンドをより実践的に使いこなしたい場合は、別の記事で実際の平面図を回転させて座標を設定する方法を紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。

     

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    この記事の執筆者

    しろくま
    しろくま
    WebMonsterの代表。京都大学においてMBA(経営学修士)を取得。現在、サラリーマンをする傍ら、Webコンテンツ制作、株式投資で収入を得ており、その経験をもとに会社に頼らず個人で稼ぐための方法を発信しています。